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一
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ぴん
ふりがな文庫
“
一
(
ぴん
)” の例文
土門は豹一と並んで席に就くと「
一
(
ぴん
)
ちゃん!」と呶鳴った。すると、おそろしく長い顔をした浪人者が、舞台の上からきょろきょろ客席の方を見廻した。
青春の逆説
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「あばたがえくぼに見える眼だ、あまり当てにならないが、まず本当にして置こう。ところでお栄の腕に賽の目の入墨がないとすると、一体だれの腕に残る
一
(
ぴん
)
の目があるんだ」
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
転がすと、
一
(
ぴん
)
が出ようというやつを親指でなめずりながら、酒は
鉢前
(
はちめえ
)
で、焚火で、
煮燗
(
にがん
)
だ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その中に一万石譜代大名に近い
一
(
ぴん
)
から槍一筋馬一頭二百石の
十
(
きり
)
まであって、饗庭はどっちかといえば、まずきりに近いほうだから、この屋敷にしたところで五百
坪
(
つぼ
)
はないくらい
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
と磨いて
礪
(
と
)
いで礪ぎ出した
純粋
(
きつすゐ
)
江戸ッ子粘り気無し、
一
(
ぴん
)
で無ければ六と出る、
忿怒
(
いかり
)
の裏の
温和
(
やさし
)
さも飽まで強き源太が言葉に、身
動
(
じろ
)
ぎさへせで聞き居し十兵衞、何も云はず畳に食ひつき、親方
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「
一
(
ぴん
)
だーッ」
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「あれは中井
一
(
ぴん
)
というんだ。顔が長いだろう? だから、長井
一
(
ぴん
)
とよぶ奴もある。僕の親友です」土門は豹一にそう説明した。そして、また呶鳴った。「森
凡
(
ぼん
)
!」
青春の逆説
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
と
磨
(
みが
)
いて
礪
(
と
)
いで礪ぎ出した
純粋
(
きっすい
)
江戸ッ子粘り気なし、
一
(
ぴん
)
でなければ六と出る、
忿怒
(
いかり
)
の裏の
温和
(
やさし
)
さもあくまで強き源太が言葉に、
身動
(
みじろ
)
ぎさえせで聞きいし十兵衛、何も云わず畳に食いつき、親方
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“一”を含む語句
一寸
一時
一昨日
一杯
唯一
一昨年
万一
一人
一切
一片
一通
同一
一日
一向
一方
一層
一端
一夜
一番
一生
...