“つまくれない”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爪紅50.0%
褄紅50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○汐干狩の楽地として、春末夏初の風のどかに天暖かなる頃、あるいは蛤蜊こうり爪紅つまくれないの手にるあり、あるいはもりを手にして牛尾魚こち比目魚ひらめを突かんとするもあるところなり。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
木の葉落つる中に、一人いちにんの画工と四個の黒き姿としきりに踊る。画工は靴を穿いたり、後の三羽の烏皆爪尖つまさきまで黒し。はじめの烏ひとり、裾をこぼるる褄紅つまくれないに、足白し。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)