“つまべに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爪紅95.2%
裙紅4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦女子の爪紅つまべにをさしたのはいくらも見かけるが、こんな烏のくちばしみたいな黒い爪は見たことがない。何ぞ仔細があるのであろう、それを、話してもらいたい
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早速さそくに一人が喜助と云う身で、若い妓の袖に附着くッつく、前後あとさきにずらりと六人、列を造って練りはじめたので、あわれ、若い妓の素足の指は、爪紅つまべにが震えて留まる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分の気に入った者には、自らのめかけを与え、裙紅つまべにさして人の娘の美しいのに歌を附けたりまるで武士の家に生れたことなぞは忘却の体である。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)