とどけ)” の例文
旧字:
れまで私は部屋住へやずみだからほかに出るからと云てとどけねがいらぬ、颯々さっさつ出入でいりしたが、今度は仮初かりそめにも一家の主人であるから願書を出さなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
内部の献立こんだて悉皆すっかり出来上がり、会名が附いたのでとどけを出し、許可になったので、その年の秋すなわち明治十九年十一月むこう両国の貸席井生村楼いぶむらろうで発会することになった。
いずれ御病死のとどけをすることになるだろう、——お前は此処ここから脱出ぬけだして、村々の自訴を止めるのだ。よいか、阿武隈の御家を取潰しても、百姓町人がぐ幸せになるとは限るまい。
正規のとどけも出さないまま、自分勝手にされたものであることが判明しましたので、本部の塚江事務官が大きに狼狽しまして、大急ぎで届書とどけしょを出して正規の手続きをしてもらうように
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「柿崎の家は吉田藩でも筋目の正しいものだと聞きました、父は伊吉右衛門と申し、御とどけ方というお役を勤めておりましたが、七年まえに亡くなり、兄が十九歳でお役名だけ継ぎました」
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)