“立端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちば75.0%
たちは25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
助けると思つて大萬燈を振廻しておくれ、己れはしんから底から口惜しくつて、今度負けたら長吉の立端たちばは無いと無茶にくやしがつて大幅の肩をゆすりぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
遅うおいでになって今になってわたくしは不服じゃなどとおっしゃっては媒妁なこうど立端たちばがござらんからねえ、斯うやって皆朋友の方も目出度いといって祝いに来て下すって、事がきまろうと申す所で
ハタとたて雨戸あまどしきゐくちしはみぞ立端たちはもなくわつとそらやみからす兩三聲りやうさんせい
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
男も立端たちはを失ったように、一度しまいかかった袂落たもとおとしの煙草入れを又あけて、細い銀煙管から薄いけむりを吹かせていたが、その吸い殻をぽんと叩くのをきっかけに、今度は思い切って起ちあがった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)