“すみこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
住込54.5%
寿美子9.1%
栖子9.1%
澄子9.1%
炭粉9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俺は吹屋町の屋敷に住込すみこんで半年になるが、銀座の小南と違って、金座の後藤はしつけが宜いから、年に四両の給料の外には小判のつらも見せたことがねえのだよ、——嘘か本当か知らないが
黄金を浴びる女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「私は由紀子の妹の寿美子すみこですが、姉が死んだときいて、北海道から参りました」
主婦の栖子すみこは、園主で園芸技師の尾佐とは恋愛から、無理に富裕な実家を抜け出て、この踏花園に同棲したものなのだが、だんだんつかみにくくなる尾佐の性格に根気も尽きるほどになっていた。
唇草 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
澄子すみこと呼ぶ二十を越したばかりのその女店員は、小麦色の血色のいい娘で、まりのようにはずみのいい体を持っていた。
銀座幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
へっついの火皿を二段に組んで、上の段には附木つけぎと薪をのせ、中の段には、ちょうど一日か一日半もえるだけの硫黄の塊に火をつけてのせ、下の段には、焔硝えんしょう炭粉すみこをつめておく。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それで結極のべつ貧乏の仕飽しあきをして、働き盛りでありながら世帯らしい世帯も持たず、何時いつも物置か古倉のすみこのような所ばかりに住んでいる、従ってお源も何時しか植木屋の女房連かかあれんから解らん女だ
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)