“補布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つぎ90.0%
つぎぎれ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは少々著古きふるされてはいたけれど、さっぱりと手入ていれがしてあって、肱などもきちんとしており、補布つぎなどはどこにもあたっていなかった。
埃と白墨チヨオクみた詰襟の洋服に着替へ、黒いボタンを懸けながら職員室に出て来ると、目賀田は、補布つぎだらけな莫大小メリヤスの股引の脛を火鉢にあぶりながら
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
雜色の補布つぎぎれで縫ひ綴くつた灰色の股引を、痩せかじけた空脛に引纒ひ、途中で拾ひ取つた破靴を、上衣の裏を引解した絲で踵に結びつけて、ばたばたと砂煙を立てて行く書生だの、赤シヤツを著て
旋風 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)