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『旋風』
ふりがな文庫
『
旋風
(
せんぷう
)
』
秋篠寺を出て、南へとぼとぼと西大寺村へ下つて來ると、午過ぎの太陽が、容赦もなく照りつけるので、急にくらくらと眩暈がしさうになつて來た。それに朝夙くから午過ぎの今時分まで何一つ口へ入れるではなし、矢鱈に歩き通しに歩いたので、腹が空いて力が無く …
著者
薄田泣菫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「新小説」1908(明治41)年10月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
旋風
(
つむじかぜ
)
爪立
(
つまだち
)
痙攣
(
ひきつ
)
眩暈
(
めまひ
)
補布
(
つぎぎれ
)
顰
(
しか
)
伸
(
の
)
先細
(
さきぼそ
)
地焦
(
ぢいき
)
爆
(
は
)