トップ
>
補布
>
つぎ
ふりがな文庫
“
補布
(
つぎ
)” の例文
それは少々
著古
(
きふる
)
されてはいたけれど、さっぱりと
手入
(
ていれ
)
がしてあって、肱などもきちんとしており、
補布
(
つぎ
)
などはどこにもあたっていなかった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
埃と
白墨
(
チヨオク
)
の
粉
(
こ
)
の
染
(
し
)
みた詰襟の洋服に着替へ、黒い
鈕
(
ボタン
)
を懸けながら職員室に出て来ると、目賀田は、
補布
(
つぎ
)
だらけな
莫大小
(
メリヤス
)
の股引の脛を火鉢に
焙
(
あぶ
)
りながら
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
樹脂
(
タール
)
で汚れて脂じんだ縞の
寛袴
(
シャロワールイ
)
を穿いた男が、もう一人の、ところどころに
補布
(
つぎ
)
の当つた青い
長上衣
(
スヰートカ
)
を著た、お
額
(
でこ
)
に大きな瘤のある男に向つて言つた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
『
九歳
(
こゝのつ
)
。』と、その松三郎が自分で答へた。膝に
補布
(
つぎ
)
を當てた股引を穿いて、ボロ/\の布の
無尻
(
むじり
)
を何枚も/\着膨れた、見るから腕白らしい兒であつた。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
九歳
(
ここのつ
)
。』と、その松三郎が自分で答へた。膝に
補布
(
つぎ
)
を当てた股引を穿いて、ボロ/\の布の
無尻
(
むじり
)
を何枚も/\着膨れた、見るから腕白らしい児であつた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
と、肘に
補布
(
つぎ
)
の当つた哥薩克風の長上衣を著た彼の従僕の少年が入つて来て、当惑さうな面持で、食卓の上へ包み物と木箱とを置くのにむかつて、柔和な声で言葉を掛けた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
補布
(
つぎ
)
だらけな五六の蚊帳の隅つこに、脚を一本蚊帳の外に投出して、
仰
(
あふの
)
けに臥てゐた。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼らはそれをまともに【外套】とは呼ばないで、【
半纏
(
はんてん
)
】と呼んでいた。実際それは一種変てこなものであった。他の部分の
補布
(
つぎ
)
に使われるので襟は年ごとにだんだん小さくなっていった。
外套
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
補布
(
つぎ
)
だらけな五六の
蚊帳
(
かや
)
の
隅
(
すみつ
)
こに、脚を一本蚊帳の外に投出して、
仰
(
あふの
)
けに臥てゐた。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「ずだずだになったらなったで、またすぐ
補布
(
つぎ
)
を当ててもらうさ。」
外套
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
補
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“補”で始まる語句
補
補綴
補助
補佐
補充
補填
補欠
補助者
補理
補片