“こけらぶき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鱗葺54.5%
柿葺36.4%
杮葺9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲之町夜桜のさかりとても彼は貧しげなる鱗葺こけらぶきの屋根をば高所こうしょより見下したるあいだに桜花のこずえを示すにとどまり、日本堤にほんづつみは雪にうもれし低き人家と行き悩む駕籠の往来おうらい
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
青苔あおごけの生えている、柿葺こけらぶきをバリバリ破って、そこからやッと、首だけ出した先生の声でした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
杮葺こけらぶきの屋根もすこしはある。杮は我国のトランプ札と同じ位の厚さで、大きさも殆ど同じい。靴の釘位の大きさの竹釘が我国の屋根板釘の役をつとめる。