“柿葺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こけらぶき80.0%
こけらぶ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓のない柿葺こけらぶきの小屋で、二坪ほどの板敷に古茣蓙ふるござを敷いてある。入口の扉は乾反ひぞって片下かたさがりになり、どうやってみても、うまくしまらなかった。
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
青苔あおごけの生えている、柿葺こけらぶきをバリバリ破って、そこからやッと、首だけ出した先生の声でした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
焼夷弾を、どんなものだと思っていたのか、地面から三尺上った柿葺こけらぶきの屋根伏せに、古畳を積んで天水桶を置き、なんのつもりか、地下室の壁に大きな神棚をつくりつけた。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)