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鱗葺
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こけらぶ
ふりがな文庫
“
鱗葺
(
こけらぶ
)” の例文
そこは
三棟
(
みむね
)
の高い
鱗葺
(
こけらぶ
)
きの屋根の見える山村氏の代官屋敷を中心にして、大小三、四十の武家屋敷より成る一区域のうちである。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
苔
(
こけ
)
の生えた
鱗葺
(
こけらぶ
)
きの屋根、腐った土台、傾いた柱、汚れた
板目
(
はめ
)
、干してある
襤褸
(
ぼろ
)
や
襁褓
(
おしめ
)
や、並べてある駄菓子や
荒物
(
あらもの
)
など、
陰鬱
(
いんうつ
)
な
小家
(
こいえ
)
は不規則に限りもなく引きつづいて
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
苔
(
こけ
)
の生えた
鱗葺
(
こけらぶ
)
きの
屋根
(
やね
)
、
腐
(
くさ
)
つた土台、傾いた柱、
汚
(
よご
)
れた
板目
(
はめ
)
、
干
(
ほ
)
してある
襤褸
(
ぼろ
)
や
襁褓
(
おしめ
)
や、
並
(
なら
)
べてある
駄菓子
(
だぐわし
)
や
荒物
(
あらもの
)
など、
陰鬱
(
いんうつ
)
な
小家
(
こいへ
)
は不規則に限りもなく引きつゞいて
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ここが三
棟
(
むね
)
の高い
鱗葺
(
こけらぶ
)
きの建物の跡か、そこが広間や書院の跡かと歩き回った。その足で彼は大手橋を渡った。橋の上から見うる木曾川の早い流れ、光る瀬、その
河底
(
かわぞこ
)
の石までが妙に彼の目に映った。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
鱗
漢検準1級
部首:⿂
24画
葺
漢検準1級
部首:⾋
12画
“鱗”で始まる語句
鱗
鱗形
鱗片
鱗雲
鱗粉
鱗茎
鱗光
鱗族
鱗魚
鱗型