“瓦葺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわらぶき51.9%
かわらぶ40.7%
かはらぶ3.7%
かはらぶき3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此方こちらには葡萄棚もあり其の他種々いろ/\菓物くだものも作ってありまして、彼是一町ばかり入ると、屋根は瓦葺かわらぶきだが至って風流な家作やづくりがあります。
母子おやこ二人の生活を支えるに十分でありましたから、瓦葺かわらぶきのこじんまりした家に、二人は比較的平和な日を送っていたのでありました。
白痴の知恵 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
富んでゐるらしい瓦葺かはらぶきの家や藁葺きの家や白壁の光る土藏なぞが、ごちや/\と一塊りになつてゐるのは、××の部落で、其處の男女が三人五人、いだ獸皮の眞白に見えるのを
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ふと池の向ひの木立の蔭に淡赤うすあかい電燈の影が、月暈つきのかさのやうな円を描いて、庭木や草の上に蒼白あをじろく反映してゐるのが目についたが、それは隠居所のやうな一むね離房はなれで、瓦葺かはらぶきの高い二階建であつた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)