“家作”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かさく91.3%
やづく8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家は貧乏になりかけてゐる。召使達は半數位暇を出さなくてはならない。そして家作かさくもいくらか疊むか貸すかしなくてはならない。
光子さんのところの家作かさくに税務署長が住んでいて、そこは主人より奥さんの方が年上だものだから、焼餅喧嘩が絶えないんだ。
妻の秘密筥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わたしはそんなことをかんがえながら旧幕の世の空気がくらいひさしのかげにただよっているような家作やづくりを一軒々々のぞいてあるいた。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
此方こちらには葡萄棚もあり其の他種々いろ/\菓物くだものも作ってありまして、彼是一町ばかり入ると、屋根は瓦葺かわらぶきだが至って風流な家作やづくりがあります。