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家作
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やづく
ふりがな文庫
“
家作
(
やづく
)” の例文
わたしはそんなことをかんがえながら旧幕の世の空気がくらい
庇
(
ひさし
)
のかげにただよっているような
家作
(
やづく
)
りを一軒々々のぞいてあるいた。
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
此方
(
こちら
)
には葡萄棚もあり其の他
種々
(
いろ/\
)
な
菓物
(
くだもの
)
も作ってありまして、彼是一町
許
(
ばか
)
り入ると、屋根は
瓦葺
(
かわらぶき
)
だが至って風流な
家作
(
やづく
)
りがあります。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
信州あたりにある三つ割式の
家作
(
やづく
)
りで、家の真中を表から裏まで土間がつきぬけ、土間からすぐ
框
(
かまち
)
座敷になって、そこに大きな囲爐裏が切ってあった。
西林図
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
橋場の渡しのほとりなるとある水荘の門に
山木兵造
(
やまきひょうぞう
)
別邸とあるを見ずば、
某
(
なにがし
)
の
待合
(
まちあい
)
かと思わるべき
家作
(
やづく
)
りの、しかも
音締
(
ねじ
)
めの
響
(
おと
)
しめやかに
婀娜
(
あだ
)
めきたる島田の
障子
(
しょうじ
)
に映るか
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
格子の方をガラ/\と開けて這入って見ると、
中見世
(
なかみせ
)
の
玩具屋
(
おもちゃや
)
にありそうな
家作
(
やづく
)
りであります。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“家作”で始まる語句
家作内
家作持