“かさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家作87.5%
寡作6.3%
仮作2.1%
佳作2.1%
河朔2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
光子さんのところの家作かさくに税務署長が住んでいて、そこは主人より奥さんの方が年上だものだから、焼餅喧嘩が絶えないんだ。
妻の秘密筥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
彼は非常に寡作かさくではあったが、それでも色々な新聞雑誌に次々と新しい小説を発表して行った。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彼は殉難者てふちょう筋書により、吉田松陰てふちょう題目を演ずる俳優にあらず。彼みずから活ける松陰なり、彼は多くの欠点を有するにかかわらず、仮作かさく的の人物にあらず、真誠の人物なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかれどももし大なる人物というを許さば、許すべきはただ一あり。曰く、彼は真誠の人なり、仮作かさくの人にあらざるなり。彼が真誠の人たるは、なおルーテルが真誠の人たるが如し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
たまごとかたに、やなぎごと黒髪くろかみよ、白百合しろゆりごとむねよ、と恍惚くわうこつわれわすれて、偉大ゐだいなるちからは、つくらるべき佳作かさくむがめ、良匠りようしやう精力せいりよくをしてみじか時間じかんつくさしむべく
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
唐の貞元年中に、李生りせいという者が河朔かさくのあいだに住んでいた。少しく力量がある上に、侠客肌の男であるので、常に軽薄少年らの仲間にはいって、人もなげにそこらを横行していた。