“李生”の読み方と例文
読み方割合
りせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐の貞元年中に、李生りせいという者が河朔かさくのあいだに住んでいた。少しく力量がある上に、侠客肌の男であるので、常に軽薄少年らの仲間にはいって、人もなげにそこらを横行していた。
隴西ろうせい李生りせいという若い男があった。名は徳逢とくほう、年は二十五、剛胆な生れで、馬にり、弓を射るのが得意であったが生産を事としないので、郷党の排斥を受けて、何人たれも相手になってくれる者がない。
申陽洞記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)