“淡赤”の読み方と例文
読み方割合
うすあか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
透きとおるように蒼白くなった茜さんの頬が、昂奮のいろで淡赤うすあかく染まる。そこに赤い二つの薔薇が咲き出したようにも見えるのだった。
ふと池の向ひの木立の蔭に淡赤うすあかい電燈の影が、月暈つきのかさのやうな円を描いて、庭木や草の上に蒼白あをじろく反映してゐるのが目についたが、それは隠居所のやうな一むね離房はなれで、瓦葺かはらぶきの高い二階建であつた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)