“きの”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キノ
語句割合
喜乃27.3%
気乗27.3%
喜野9.1%
昨日9.1%
木野9.1%
9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あ、お喜乃きのさんか。待っていたんだ。——はいりな、そこを閉めて」
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうせそれが頭にあるから壺穴までそんな工合ぐあいに見えたんだと思いながら、あんまり気乗きのりもせずにそっちへ行ってみました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
喜野きの、お酌ぎ……その旦那はな、弥次郎兵衛様じゃで、喜多八さんにお杯を上げなさるんや。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やす それから、おつ母さん、昨日きのん話や、どぎやんしゆうかな。バツケエの話くさい。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「軽業師の木野きのってもんです」
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
○秋山の人はすべて冬もきのるまゝにてす、かつ夜具やぐといふものなし。冬は終夜よもすがら炉中ろちゆうに大火をたき、そのかたはらねふる。甚寒にいたれば他所より稿わらをもとめて作りおきたるかますに入りて眠る。
幾らだと訊くと、「まあ、ずつと見切つた所で一万円」といふので、大抵の人は肝腎の仏画は見ないできの氏の顔を見て笑つて済ましてゐる。