“ぞろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.6%
17.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正金銀行支店の諸君から日本料理の生稲いくいねへ招かれて一を語りふかした。小島烏水うすゐ永井荷風二君の旧知ぞろひで二君の噂がしきりに出た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
そうして同氏がさらに附け加えていうには、何んでも今度の出品は、日本の美術を代表するような傑作ぞろいを出品したい。
つけたのだったろう。すんだことだから、それはそれでいいが、公家では、またぞろ、そのでんを蒸しかえそうとしている。おぬしらは、この二月に州崎の浜へ流れついた漂民の話を聞いたろう
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
南洲翁の大きかつた事を今になつて吃驚びつくりするやうでは、いつ吃驚びつくりせずに死んだ方がましだ。何故といふに、そんな人は明日あすになつたら、またぞろ自分の下らぬ事に吃驚びつくりするかも知れないから。