“生稲”の読み方と例文
読み方割合
いくいね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は巻煙草の灰をふなばたの外に落しながら、あの生稲いくいねの雨の夜の記憶を、まざまざと心に描き出しました。が、三浦はよどみなくことばいで
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
正金銀行支店の諸君から日本料理の生稲いくいねへ招かれて一を語りふかした。小島烏水うすゐ永井荷風二君の旧知ぞろひで二君の噂がしきりに出た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
横山錦柵が生命いのちの親玉を始め売薬商の看板、四方商舗が和洋酒類罐詰、ならびて勧業場両国館、落語席の立花家福本、新柳町に新柳亭あり、昼夜義太夫をきかせ、生稲いくいね、千代川の料理
両国界隈 (新字旧仮名) / 木村荘八(著)