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さふら
「さればにて
候、
別段是と
申して
君に
勸め
奉るほどのものも
候はねど
不圖思附きたるは
飼鳥に
候、
彼を
遊ばして
御覽候へ」といふ。
調へ
侍ひ兩人に提灯持鎗持草履取三人越前守
主從四人都合十人にて
小石川御屋形を
立出數寄屋橋御門内なる町奉行御役宅を
指て
急ぎ
行早夜も
子の
刻を
なす者の申口に當月廿二日の夜
丑滿頃侍ひ體の者二人
戸をこぢ明て入來り一人は
拔身を
持一人は私しを
捕て此
疵を
療治致せ然もなくば
切殺と申候に
付據ろ無
療治致し
膏藥を