“そうらえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
候得75.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倉皇そうこうの際わずかに前半の一端をうかがひたるのみに御座候得そうらえども錦繍きんしゅうの文章ただちに感嘆の声を禁じ得ず身しばしば自動車の客たる事を忘れ候次第忙中かへつてよく詩文の徳に感じ申候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
追放同様の身と相なり候にり、一先ひとまず国許くにもと立退たちのきたきかんがえなれば、四、五日厄介になりたき趣を頼み候処、心好く承知致しくれ候故、ゆっくり疲労を休め、しまの衣服、合羽かっぱなど買求め候得そうらえども
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これあ何だ、ええと、たとえ墜落即死致しそうらえども、ゆめ御社を恨むようさらさら御座なく候。後日のためよってくだんのごとし、か——ははあ、ここへ署名するんだな。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)