“そうらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草莱66.7%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茫々ぼうぼうたる曠野、草莱そうらいいたずらに茂って、千古ただ有るがままに有るのみなのを見て、氏郷は「世の中にわれは何をかなすの原なすわざも無く年や経ぬべき」とたんじた。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
くつわを執っていた子貢が、いまだ子路を見ずしてこれを褒める理由を聞くと、孔子が答えた。すでにその領域に入れば田疇でんちゅうことごとく治まり草莱そうらい甚だひら溝洫こうきょくは深く整っている。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
留むれば手前の働き皆脱けそうらいて、人に斬られ可申もうすべく候。敵に心を置けぱ敵に心をとられ、我身に心を置けば我身に心をとられ候——これ皆心の留まりて手前の脱け申により可申候
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)