“田疇”の読み方と例文
読み方割合
でんちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここで、野村という所の地形を言っておくと、前後が岡になっていて、その中間十町ばかりが低地であり、左右田疇でんちゅうに連っている。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
米友がくだん田疇でんちゅうの間を、木柱をかつぎながら、うろついて行くと、楊柳の多いところへ来て、道がハッタと途切れて水になる。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その中には田疇でんちゅうと、山林と、道路と、家屋とが散在して、人々は各〻その或る部分を私有し、田園の整理と平安とにいそしんでいる。他人の畑を収穫するものは罪に問われる。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)