“家土産”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いえづと83.3%
いえずと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝高は異国の敵を撃破うちやぶって帰った。彼は凱陣がいじん家土産いえづととして百人の捕虜をいて来た。飛騨の国人くにびとは驚異の眼を以て、風俗言語の全くことなれる蒙古の兵者つわものを迎えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
こうして、何番勝負かののち、酒餐しゅさんをたまい、伎女ぎじょ楽人がくじんの舞があって、一せいに、唱歌しおうて、秋ならば、菊、桔梗ききょうなどの一枝ひとえ一枝ひとえ家土産いえづとに、終日ひねもすかんをつくして終わるのであった。
華厳の滝のほとりにて手折れる一枝の紅葉を都への家土産いえずとにとて携へ日光停車場に至れば一群の紅粧来りて一枝の秋色を請ふ。折りて与へたれば之を分けて各※辺びんぺんに挿む。
日光の紅葉 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)