“底力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そこぢから91.7%
そこじから8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、その細い、かすかな、空を通るかと思う雨の中に、図太い、底力そこぢからのある、そして、さびのついた塩辛声しおからごえを、腹の底から押出おしだして
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
口の先きでしゃべる我々はその底力そこぢからのある音声を聞くと、自分の饒舌じょうぜつが如何にも薄ッぺらで目方がないのを恥かしく思った。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
しかし底力そこじからのこもった声で、「千葉県の大河無門ですが」と言い、それから次郎にわたされた塾生名簿をすぐその場でひらいて、自分の名前のところを念入りに見たあと
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)