“石油焜炉”の読み方と例文
読み方割合
プリムス100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石油販売所の石段から、買いての列は町角のタバコ売店キオスクの前まで連った。女ばかりであった。ナースチャの後には石油焜炉プリムスを下げた婆さんが立っていた。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
石油焜炉プリムスを片手に下げながら婆さんは、往来から拾った吸いのこりのタバコをふかしていた。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
台所の外についている露台に石油焜炉プリムスを持ち出し、洗濯物をにては盥のなかでもむ。オルロフが、すべるように猫背でやって来た。台所の戸は、箒をつっかって開け放しだ。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)