石油缶せきゆかん)” の例文
旧字:石油罐
そこで、村の壮健そうけんな人達が集まって、二三十人一かたまりになって出かけました。松明たいまつ、棒、太鼓たいこかね石油缶せきゆかん、そんなものをめいめい持っていきました。
ひでり狐 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
恰好かっこうは二合入りの石油缶せきゆかんとも云うべきもので、そこへ油をす口と、しんを出すあないてる上に、細長いくだが食っついて、その管の先がちょっと横へ曲がると、すぐふくらんだカップになる。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)