“検閲”の読み方と例文
読み方割合
けんえつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八歳か九歳くさいの時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍大将の川島かわしま回向院えこういんぼとけ石壇いしだんの前にたたずみながら、かたの軍隊を検閲けんえつした。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして手紙の日づけと配達された日との消印の間に二十日ほど経っているが、それが検閲けんえつに費された日数なのであろう。
死児を産む (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
たまに書いてもいちいちこの監獄でのように祖母たちの検閲けんえつを受けなければならなかったのだ。