“婬蕩”の読み方と例文
読み方割合
いんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
贅沢ぜいたく玉突場たまつきばの女主人に取入って、七、八年の間婬蕩いんとうな生活をつづけているうち、重吉は女から受ける屈辱に対して反動的な快楽をも感じるようになった。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その外彼の常軌を逸した残忍な行為や婬蕩いんとうな振舞について、機敏な三成は逐一ちくいち報告を受け取っていたので、さてこそ腹心の侍にそう云う密旨を授けたのであろう。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)