“湯銭”の読み方と例文
読み方割合
ゆせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「チョット。あたしは洗濯物をば取り込まにゃならぬ。一足先に帰るけに、お前はあとから帰って来なさいよ。湯銭ゆせんは払うてあるけに……」
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
流しの木札きふだの積んであるそばに銅貨がばらばらに投出したままになっているのは大方隠居の払った湯銭ゆせんであろう。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あきれた野郎だ。十手なんか内懐うちふところに突っ張らかして、わずかばかりの湯銭ゆせん誤魔化ごまかしゃしめえな」