“おうぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.3%
奥義19.6%
扇子18.5%
奥儀3.3%
横議2.2%
仰木1.1%
檜扇1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かご川入りをしておうぎ沢から爺(二六六九)の西南に当る棒小屋乗越を越し、棒小屋沢を下って黒部川に落ち合うのも一つの路である。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
ちなみに太郎の仙術の奥義おうぎは、懐手ふところでして柱か塀によりかかりぼんやり立ったままで、面白くない、面白くない、面白くない、面白くない
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)
「此処らは最早もう在所ざいしょだもの。竹藪は多い筈さ——京都は団扇うちわ扇子おうぎの産額が日本一だからね。藪が大財源だから枯らさないように竹専門の産業技師を置いてある」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
飯島は真影流の奥儀おうぎきわめた剣術の名人で、旗下はたもと八万騎の其の中に、肩を並ぶるものなき達人の聞えある人に槍を付けられた事だから、源次郎はぎょっとして
又この人が京都辺の攘夷論者を捕縛して刑に処したることはあれども、れは攘夷論をにくめではない、浮浪の処士が横議おうぎして徳川政府の政権を犯すが故にその罪人を殺したのである。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いつぎぬ檜扇おうぎをさしかざしたといったらよいでしょうか、王朝式といっても、丸いお顔じゃありません、ほんとに輪郭のよくととのった、瓜実顔うりざねがおです。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)