トップ
>
嗔
>
いかり
ふりがな文庫
“
嗔
(
いかり
)” の例文
男性のカツサンドラ(希臘の昔物語に見えたる
巫女
(
みこ
)
)となり、法皇王侯の
嗔
(
いかり
)
を
懼
(
おそ
)
れずして預言したるは、希臘悲壯劇の中なる「ホロス」の群の如くなりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
崑はいたずらに小さな蛇を函の中へ入れて、十娘をだましてその函を
啓
(
あ
)
けさした。十娘は顔色を変えて怒って、崑を罵った。崑もまた笑っていたのがかわって
嗔
(
いかり
)
となった。
青蛙神
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「しばしがほどなり。余りに
濡
(
ぬ
)
れて
客人
(
まろうど
)
も風や引き玉はむ。また
旧
(
ふる
)
びたれどもこの車、いたく濡らさば、
主人
(
あるじ
)
の
嗔
(
いかり
)
に
逢
(
あ
)
はむ。」といひて、手早く母衣
打掩
(
うちおお
)
ひ、また
一鞭
(
ひとむち
)
あてて急ぎぬ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
声は
訝
(
いぶかり
)
に少しの
嗔
(
いかり
)
を帯びていた。
杯
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
嗔
漢検1級
部首:⼝
13画
“嗔”を含む語句
嗔恚
嬌嗔
嗔咽
嗔火
大嗔恚
貪嗔癡