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『杯』
ふりがな文庫
『
杯
(
さかずき
)
』
温泉宿から皷が滝へ登って行く途中に、清冽な泉が湧き出ている。 水は井桁の上に凸面をなして、盛り上げたようになって、余ったのは四方へ流れ落ちるのである。 青い美しい苔が井桁の外を掩うている。 夏の朝である。 泉を繞る木々の梢には、今まで立ち籠 …
著者
森鴎外
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1910(明治43)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
訝
(
いぶかり
)
愍
(
あわれみ
)
冷
(
さ
)
良
(
やや
)
後
(
おく
)
空
(
くう
)
拠
(
よりどころ
)
端緒
(
はなお
)
縁
(
へり
)
徐
(
しず
)
揃
(
そろい
)
侮
(
あなどり
)
相
(
あい
)
嗔
(
いかり
)
籠
(
こ
)
銜
(
ふく
)
圏
(
わ
)
裳
(
も
)
捜
(
さぐ
)
苔
(
こけ
)
翻
(
ひるがえ
)
膨
(
ふく
)
腱
(
けん
)
耀
(
かがや
)
稍々
(
やや
)
繞
(
めぐ
)
縞
(
しま
)
穿
(
は
)
珠
(
たま
)
藍色
(
あいいろ
)
蛇
(
へび
)
蝉
(
せみ
)
蝶
(
ちょう
)
袖
(
そで
)
覗
(
のぞ
)
詞
(
ことば
)
誰
(
たれ
)
賑
(
にぎ
)
転
(
ころ
)
迹
(
あと
)
遣
(
や
)
靄
(
もや
)
頬
(
ほお
)
頷
(
うなず
)
顆
(
か
)
只
(
ただ
)
子
(
こ
)
好
(
い
)
奔
(
はし
)
坑
(
あな
)
囀
(
さえず
)
嘘
(
うそ
)
喉
(
のど
)
唇
(
くちびる
)
尖
(
とが
)
凸面
(
とつめん
)
傍
(
そば
)
借
(
か
)
以
(
もっ
)
井桁
(
いげた
)
両臂
(
りょうひじ
)
万斛
(
ばんこく
)
瞳
(
ひとみ
)
懐
(
ふところ
)
戴
(
いただ
)
掩
(
おお
)
梢
(
こずえ
)
汲
(
く
)
清冽
(
せいれつ
)
湧
(
わ
)
滝
(
たき
)
漬
(
つ
)
熔巌
(
ようがん
)
珊瑚
(
さんご
)
一寸
(
ちょっと
)
琥珀
(
こはく
)
畔
(
ほとり
)
皷
(
つづみ
)