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忿
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いかり
ふりがな文庫
“
忿
(
いかり
)” の例文
周は
忿
(
いかり
)
がむらむらとこみあげて来て、どうしても押えることができないので、黄吏部の家へいこうとした。成はこれをおしとめていった。
成仙
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
事の意外に出でたる驚、ことばに現すべからざる痛、
負心
(
ふしん
)
の人に對する
忿
(
いかり
)
、皆明かに觀る人の心に印せられき。ヂドは今
主
(
おも
)
なる
單吟
(
アリア
)
に入りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その当時から、足掛五年になる只今も私はその光景を思い出すごとに、胸が裂け四肢の
戦
(
おのの
)
くような、恐ろしさと
忿
(
いかり
)
とを感ぜずには居られないのです。
ある抗議書
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
磯良これを
怨
(
うら
)
みて、或ひは
舅姑
(
おやおや
)
の
忿
(
いかり
)
に
五六
托
(
よ
)
せて
諫
(
いさ
)
め、或ひは
徒
(
あだ
)
なる心をうらみかこてども、
五七
大虚
(
おほぞら
)
にのみ聞きなして、後は
五八
月をわたりてかへり来らず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
如何
(
いか
)
にしても
解
(
と
)
けかねし
親々
(
おや/\
)
の
忿
(
いかり
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
青年の言葉は、恨みと
忿
(
いかり
)
のために狂ひ始めてゐた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
青年の言葉は、恨みと
忿
(
いかり
)
のために狂い始めていた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
“忿”の解説
忿(ふん)(sa: krodha、クローダ)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
瞋に付随して起こる。
怒り。いきどおり。自分の気に入らぬことに激怒して、杖で人を打とうとするぐらい激しい感情になる心をさす。
この心は粗暴な言動を生み出す。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ。唯識派の『大乗百法明門論』によれば、随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
忿
漢検1級
部首:⼼
8画
“忿”を含む語句
忿怒
忿々
忿懣
忿然
忿恨
欝忿
忿念
忿激
鬱忿
餘忿
痛忿
水牛面忿怒妙王
死忿
恚忿
怒気忿々
御忿恚
忿憤
忿恚
忿怨神
忿怒瞋恚
...