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怒気
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いかり
ふりがな文庫
“
怒気
(
いかり
)” の例文
旧字:
怒氣
としらふで
冷罵
(
おひゃ
)
れば、巡査は全身の
怒気
(
いかり
)
頭上に上りて、「無礼者め。」ともう
血眼
(
ちまなこ
)
、二ツ三ツ
撲
(
なぐ
)
りつける。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頭ごなしに
罵
(
のゝし
)
らうとして、
反
(
かへ
)
つて丑松の為に
言敗
(
いひまく
)
られた気味が有るので、
軽蔑
(
けいべつ
)
と
憎悪
(
にくしみ
)
とは
猶更
(
なほさら
)
容貌の上に表れる。『何だ——この穢多めが』とは其の
怒気
(
いかり
)
を帯びた眼が言つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
奥の方では、
怒気
(
いかり
)
を含んだ細君の声と一緒に、叱られて泣く子供の声も起る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
流石
(
さすが
)
にお志保の居る側で、穢多といふ言葉が繰返された時は、丑松はもう顔色を変へて、自分で自分を制へることが出来なかつたのである。
怒気
(
いかり
)
と
畏怖
(
おそれ
)
とはかはる/″\丑松の
口唇
(
くちびる
)
に浮んだ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“怒気”の意味
《名詞》
怒りの感情やそれが現れた表情。
(出典:Wiktionary)
怒
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“怒気”で始まる語句
怒気心頭
怒気忿々
怒気憤々
怒気紛々