“ばんだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
万朶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野公園の桜が万朶ばんだの花をひらいて、確かにくれないの軽雲の如く見えたが、しかし花の下には、きまってその選ばれた秀才たちの一団が寝そべって談笑しているので
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
大将張飛も最大な敬意と静粛をもって、出迎えの兵をえっし、黄旗青旗金繍旗きんしゅうき日月旗じつげつきなど、万朶ばんだの花の一時にひらくが如く翩翻へんぽんと山風になびかせた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花は、万朶ばんだのさくらの花でも、一輪、一輪、おそろしいくらいの個性を持って居ります。
古典風 (新字新仮名) / 太宰治(著)