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追風
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おいて
ふりがな文庫
“
追風
(
おいて
)” の例文
それと同時に、機は
追風
(
おいて
)
の方向にさっと身をひるがえすと、猛烈な勢いで急上昇をはじめたと見え、体の中心がぐんぐん下へ引ずりおろされて行くような気がした。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
富士川をのぼる舟は
追風
(
おいて
)
を
孕
(
はら
)
んだ時はかえって、下る船よりも速いことがあります。福士からこの船に乗った兵馬と七兵衛とがんりきと三人は、早くも甲府に着きました。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「いいあんばいに
追風
(
おいて
)
になりました。一直線にゆくことができます」とモコウはいった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
これいわゆる
追風
(
おいて
)
に
帆
(
ほ
)
を
懸
(
か
)
け、流を下るにモーターを使うがごときもので、是ではもはや相手方に口をきかせる余地もなく、その功を収むるの
易々
(
いい
)
たるは当然のように思われる。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
十六人は、感激のなみだの目で、白雪にかがやく
霊峯
(
れいほう
)
富士をあおぎ、船は
追風
(
おいて
)
の風に送られて、ぶじに
駿河湾
(
するがわん
)
にはいった。そして午後四時、赤い夕日にそめられた
女良
(
めら
)
の港に静かに入港した。
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“追”で始まる語句
追
追従
追々
追剥
追分
追掛
追手
追憶
追付
追駈