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追手
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おつて
ふりがな文庫
“
追手
(
おつて
)” の例文
追手
(
おつて
)
は内山、同心二人、岡野、菊地弥六、松高、菊地鉄平の七人、
搦手
(
からめて
)
は同心二人、遠山、
安立
(
あだち
)
、
芹沢
(
せりざは
)
、斎藤、時田の七人である。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
糺問
(
きうもん
)
有
(
あり
)
ければ
終
(
つひ
)
に白状致しけり
因
(
よつ
)
て金屋の
盜賊
(
たうぞく
)
も相知れ夫より清三郎へ
追手
(
おつて
)
を
掛
(
かけ
)
られたり扨牢内より彼の
旅僧
(
たびそう
)
雲源
(
うんげん
)
を
呼出
(
よびいだ
)
され又伊勢屋三郎兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
鷺坂伴内
(
さぎさかばんない
)
のやうな
追手
(
おつて
)
が、だん/\近づいて來はせぬかといふことなぞも思はれて來た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
〽
朧夜
(
おぼろよ
)
に星の影さへ二ツ三ツ、四ツか五ツか
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
も、もしや
我身
(
わがみ
)
の
追手
(
おつて
)
かと………
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
澄
(
す
)
ますに
吹
(
ふ
)
き
渡
(
わた
)
る
風
(
かぜ
)
定
(
さだ
)
かに
聞
(
きこ
)
えぬ
扨
(
さて
)
追手
(
おつて
)
にもあらざりけりお
高
(
たか
)
支度
(
したく
)
は
調
(
とゝの
)
ひしか
取亂
(
とりみだ
)
さんは
亡
(
な
)
き
後
(
のち
)
までの
恥
(
はぢ
)
なるべし
心靜
(
こゝろしづ
)
かにと
誡
(
いまし
)
める
身
(
み
)
も
詞
(
ことば
)
ふるひぬ
慘
(
いた
)
ましゝ
可惜
(
あたら
)
青年
(
せいねん
)
の
身
(
み
)
花
(
はな
)
といはゞ
莟
(
つぼみ
)
の
枝
(
えだ
)
に
今
(
いま
)
や
吹
(
ふ
)
き
起
(
おこ
)
らん
夜半
(
よは
)
の
狂風
(
きやうふう
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
追手
(
おつて
)
は続いて岡野、菊地弥六、松高、菊地鉄平、内山の順序に東表口を這入つた。内山は菊地鉄平に表口の内側に居残つてくれと頼んだ。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
取行ひ四日には兵庫の
港
(
みなと
)
なり共大阪の
川尻
(
かはじり
)
なり共思し召に
任
(
まか
)
せ
着船
(
ちやくせん
)
すべしと云ふ吉兵衞
熟々
(
つら/\
)
考ふるに今大阪へ
上
(
あが
)
りても兵庫へ
着
(
つき
)
ても
船頭
(
せんどう
)
が熊本へ歸り
斯樣々々
(
かやう/\
)
と
咄
(
はな
)
さば加納屋利兵衞方より
追手
(
おつて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
信濃町
(
しなのまち
)
では、一同が内山の出した美吉屋の家の図面を見て、その意見に従つて、
東表口
(
ひがしおもてぐち
)
に向ふ
追手
(
おつて
)
と、
西裏口
(
にしうらぐち
)
に向ふ
搦手
(
からめて
)
とに分れることになつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
突
(
つい
)
て
挨拶
(
あいさつ
)
をぞなしたり其夜吉兵衞には
酒肴
(
しゆかう
)
を
取寄
(
とりよ
)
せ
船頭
(
せんどう
)
はじめ
水主
(
かこ
)
十八人を
饗應
(
もてな
)
し
酒宴
(
しゆえん
)
を
催
(
もよほ
)
しける明れば
極月
(
ごくづき
)
廿九日此日は早天より
晴渡
(
はれわた
)
り其上
追手
(
おつて
)
の風なれば船頭杢右衞門は
水主共
(
かこども
)
に
出帆
(
しゆつぱん
)
の
用意
(
ようい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“追手”で始まる語句
追手風
追手濠
追手筋
追手紙
追手搦手