“撫下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なでおろ69.2%
なでさ15.4%
なでお7.7%
なでおり7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は恐る恐る霊公の顔色をうかがった。二人の見出したものは、底意の無さそうな、唯淫らな、脂下やにさがった笑い顔である。二人はホッと胸を撫下なでおろした。
妖氛録 (新字新仮名) / 中島敦(著)
道庵の慈姑頭くわいあたまで出て来たが、信州へ入ってから急に気が強くなって、武者修行に出で立つべく、総髪を撫下なでさげにした間はまだよろしいが、松本へ来て、川中島の農民が
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と、かよわいかいな撫下なでおろす。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山より雪の崩頽くづれおつる里言さとことばになだれといふ、又なでともいふ。あんずるになだれは撫下なでおりる也、るをれといふは活用はたらかすることばなり、山にもいふ也。こゝには雪頽ゆきくづるかりもちふ。