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『妖氛録』
ふりがな文庫
『
妖氛録
(
ようふんろく
)
』
口数の寡い、極く控え目勝ちな女であった。美人には違いないが、動きの少い、木偶の様な美しさは、時に阿呆に近く見えることがある。この女は、自分故に惹起される周囲の様々な出来事に、驚きの眼を瞠っているように見えた。それらが、自分の為に惹起されたの …
著者
中島敦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中島敦全集 第四巻」文治堂書店、1959(昭和34)年6月刊
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
聞
(
ぶん
)
効
(
なら
)
異
(
あや
)
媚
(
なま
)
止
(
とど
)
疾
(
とっ
)
以前
(
まえ
)
乱
(
みだれ
)
止
(
と
)
朝
(
ちょう
)
惶
(
おそ
)
女
(
むすめ
)
聘物
(
へいもつ
)
眸子
(
ぼうし
)
遣
(
つか
)
郤
(
げき
)
番
(
つが
)
歯噛
(
はがみ
)
斯
(
こ
)
鯁直
(
こうちょく
)
力
(
つと
)
因
(
もと
)
令
(
よ
)
先
(
さき
)
衵服
(
はだぎ
)
匡
(
ただ
)
刑
(
けい
)
凱旋
(
がいせん
)
瞠
(
みは
)
石龕
(
せきがん
)
窺
(
うかが
)
立罩
(
たちこ
)
聘
(
へい
)
併
(
しか
)
脂下
(
やにさが
)
莫迦
(
ばか
)
漆黒
(
しっこく
)
詛
(
のろ
)
誅
(
ちゅう
)
諂諛
(
てんゆ
)
諫
(
いさ
)
貌
(
かお
)
貪
(
むさぼ
)
何時
(
いつ
)
邲
(
ひつ
)
鄢陵
(
えんりょう
)
鞌
(
あん
)
頸
(
くび
)
上卿
(
しょうけい
)
操
(
あやつ
)
孔寧
(
こうねい
)
安
(
やす
)
寡
(
すくな
)
尸
(
しかばね
)
屈巫
(
くっぷ
)
弑
(
しい
)
御叔
(
ぎょしゅく
)
徴舒
(
ちょうじょ
)
奔
(
はし
)
憑
(
つ
)
懼
(
おそ
)
戮
(
りく
)
撫下
(
なでおろ
)
狐庸
(
こよう
)
斃
(
たお
)
夭
(
よう
)
智罃
(
ちおう
)
曰
(
いわ
)
有
(
も
)
夏姫
(
かき
)
木偶
(
でく
)
来
(
きた
)
栗門
(
りつもん
)
固
(
もと
)
啗
(
くら
)
洩冶
(
せつや
)
娶
(
めと
)