“慈姑頭”の読み方と例文
読み方割合
くわいあたま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはトニカクとして、この機会に道庵は酬恩庵をおとずれて、古蹟をたずね、筆蹟を見て、しきりに慈姑頭くわいあたまを振り立てました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
とびがたかを産んだという話はきくが、おやじの三庵はあのとおりおでこの慈姑頭くわいあたま、おふくろさんは四角い顔の寸づまり、あんな似たところのねえ親子なんてものはありゃしねえ。不審はそれだ。
道庵の慈姑頭くわいあたまで出て来たが、信州へ入ってから急に気が強くなって、武者修行に出で立つべく、総髪を撫下なでさげにした間はまだよろしいが、松本へ来て、川中島の農民が
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)