“くわいあたま”の漢字の書き方と例文
語句割合
慈姑頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舌の先で遠廻しにあやつって、この道庵の慈姑頭くわいあたまから絞り出そうという知恵は、つまり子をおろす方法と、それから子種を流すにいい薬でもあったら、それをたぐり出そうとこういう策略なんだ
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
米友を口説くどき落したつもりの道庵は、いよいよ有頂天うちょうてんで、多年の慈姑頭くわいあたまをほごして、それを仔細らしく左右に押分け、鏡に向ってしきりに撫でつけているところは、正気しょうき沙汰さたとも見えません。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)