“ぶな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ブナ
語句割合
山毛欅53.3%
20.0%
20.0%
毛欅2.2%
毛生欅2.2%
1.1%
1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落葉松からまつ山毛欅ぶな扁柏ひのきの大樹が日をさえぎって、山路やまみち漸次しだいに薄暗くなって来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
へりに、ごつごつした中老の山毛欅ぶなの樹が立並んでいる国道のほうは、半分だけ鋪石が敷いてあって、半分は敷いてない。
赤沢の合流点附近に於けるぶな水楢みずならの深林は、なんという潤いにみちた豊麗な色沢をもっていることであろう。
秩父の渓谷美 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
とはいふものの、また可愛かはゆくもあるぶなの木、不思議の木、わたしの悲しい心のよろこび
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
内庭のぶなの木陰のベンチで、夫人が半醒半眠で休んでいる間に、腕環うでわくび飾りを奪ってしまったのである。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
傍らのぶなの木の茂みから、かしましい喋舌しゃべり声が聞こえて来た。やがて姿を現わしたのを見れば、十数匹の甲州猿であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、彼はレコードの包をさげてゐる腕を挙げて、流れがゆるやかに迂回して来る明るい毛欅ぶなの林の方を睨んだ。
繰舟で往く家 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
白楊はくやう毛欅ぶなの森の奥に。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
もっとも時々霧の中から太い毛生欅ぶなもみの枝が青あおと葉をらしたのも見えなかったわけではありません。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
やはり毛生欅ぶなの並み木のかげにいろいろの店が日除ひよけを並べ、そのまた並み木にはさまれた道を自動車が何台も走っているのです。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ならぶななどの大木をり出した見事なものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
濁りぶな腹をかへして沈みけり
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)