“ぶな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ブナ
語句割合
山毛欅53.1%
21.9%
18.8%
毛生欅2.1%
毛欅2.1%
1.0%
1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の不安は、山毛欅ぶなへ、かしわへ、マロニエへと移って行き、やがて、庭じゅうの樹という樹が、互いに、手まね身ぶりでささやき合う。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
その周囲には春楡はるにれ山毛欅ぶななどの巨大な樹木が自然のままにり残されていて、ひと棟の白壁の建物が樹木の間に見え隠れていた。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
わが研究室に於ける本日の実験においては、出力エネルギーをもって、構内こうないの一隅にある巨大なる山毛欅ぶなを倒そうと計画している。
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
早くも展開した広やかな谷、それから無色に近い水の色、深淵に泳ぐ岩魚いわなの姿、みずみずしい大葉柳やならぶなの森林、片桐松川の鬼面に脅かされた目には、飯田松川の流れは高雅にすぎたのかもしれないのだ。
二つの松川 (新字新仮名) / 細井吉造(著)
そして只見川渓谷のぶな水楢みずならの明るい闊葉樹林に比べて、日光から会津の山という山が真黒に茂った暗い針葉樹林に掩われているのに一驚を喫しない者はあるまい。
下りになって、南平ミナミダイラは小黒部の河原に近く、ぶな、欅、七葉樹とちなどの大木が、高く梢を連ねてほの暗い。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
ちょうどそこには、チチルス(訳者注 橅の木の下に横たわってる瞑想的な羊飼い——ヴィルギリウスの詩)とブーラトリュエルとにふさわしいぶなの大木が一本あった。
傍らのぶなの木の茂みから、かしましい喋舌しゃべり声が聞こえて来た。やがて姿を現わしたのを見れば、十数匹の甲州猿であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それはドロステ・ヒュルスホオフという独逸ドイツ閨秀作家けいしゅうさっかの書いた「猶太ユダヤびとのぶな」という物語だった。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
人通りの多い往来は不相変毛生欅ぶなの並み木のかげにいろいろの店を並べてゐます。
河童 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人通りの多い往来は相変わらず毛生欅ぶなの並み木のかげにいろいろの店を並べています。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わたしは毛欅ぶなの大木の
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ならぶななどの大木をり出した見事なものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
濁りぶな腹をかへして沈みけり
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)