“ブナ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ぶな
語句割合
山毛欅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嗚呼地上にはなほ数尺の残雪が石のやうにかたまりついて張りつめてゐるのに、嗚呼山毛欅ブナの林はやはらかな緑の芽を嗚呼ふきだしてくるのです。
高七千三百九十五尺(神奈川県測量ニ拠ル下同)山中深高ニシテツガドド山毛欅ブナナラノ属喬鬱森立シ、樹皆蒼古、老蘇之ヲ覆ヒ、人跡殆ド絶シテ、猟夫モ到稀ナリト云フ。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
丁度細い小径をみつけ、咄嗟に本街道をふりすてて小径の奥へ駈け登つて行くと、山毛欅ブナの広大な杜へでた。
逃げたい心 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
湯宿の裏は鬱蒼と昼も暗い山毛欅ブナ山で、つめたい静けさが澱んでゐた。
逃げたい心 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)