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撫
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なだ
ふりがな文庫
“
撫
(
なだ
)” の例文
はやるガラッ八を
撫
(
なだ
)
めて、平次が書いた一本の手紙。それを中坂の藤井重之進の家へ届けた晩、加島屋のお桃は無事で家へ戻りました。
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかるになんぞ
図
(
はか
)
らん、開会の始めにあたり上院にその人ありと聞こえたルート氏が
座長
(
ざちょう
)
に
選
(
えら
)
ばれた。この人の
手腕
(
しゅわん
)
でも出席者の
昂奮
(
こうふん
)
を
撫
(
なだ
)
め得ないであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
自ら
撫
(
なだ
)
め、日を、夜を、
垂
(
た
)
れ
籠
(
こ
)
めて、たった一人小むすめを相手に、せめてもの慰みは、新版芝居錦絵、中村座当り狂言の雪之丞の姿絵、三枚つづきの「滝夜叉」に
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
母親は外祖母を
撫
(
なだ
)
めて、「わたしども魯鎮は、小さな村の割合に芝居を多く見ているのですよ。一遍ぐらいどうだっていいじゃありませんか」と
押止
(
おしとど
)
めた、だが、わたしは泣きだしそうになった。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
はやるガラツ八を
撫
(
なだ
)
めて、平次が書いた一本の手紙。それを中坂の藤井重之進の家へ屆けた晩、加島屋のお桃は無事で家へ戻りました。
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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開会中ルート氏が
座長
(
ざちょう
)
となって
人波
(
ひとなみ
)
を
撫
(
なだ
)
めた手腕は
凄
(
すさ
)
まじいもので、当時の記事を読んで僕がつくづく
感服
(
かんぷく
)
したのは、かねがね聞いているアングロサクソン人種の
秩序
(
ちつじょ
)
的なる一点である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
それから一と揉みの後、八五郎のとぼけた調子が、どうにか母親を
撫
(
なだ
)
めて、お園の死骸のある隣の部屋まで、お組は誘い入れられました。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はお秀を
撫
(
なだ
)
めながら、ようやく散って行く往来の人や、茶代を置いて、つまらなそうに出て行く店の客人を眺めやります。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから一と揉みの後、八五郎のとぼけた調子が、どうにか母親を
撫
(
なだ
)
めて、お園の死骸のある隣りの部屋まで、お組は誘ひ入れられました。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は孫三郎を
撫
(
なだ
)
めて、家中の者を全部奧の一間に集めました。隣りの部屋では傷ついたお優が、外科の手當でうつら/\と眠つて居る樣子。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はお秀を
撫
(
なだ
)
め乍ら、
漸
(
やうや
)
く散つて行く往來の人や、茶代を置いて、つまらなさうに出て行く店の客人を眺めやります。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金次はいきり立ちましたが、市五郎に
撫
(
なだ
)
められて、澁々引取りました。相手が惡いとか何んとか注意されたのでせう。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は泳ぐやうな手付きで、八五郎を
撫
(
なだ
)
めるので、この男の一本調子は、知り過ぎるほど知り拔いて居ります。
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は久良山三五郎を
撫
(
なだ
)
めて、これから怪我をした女達と、殺された板倉屋の娘を見て廻ることにしました。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は一應
撫
(
なだ
)
めて置いて、まだ訊きたいことがあつたのです。が、お組はなか/\引つ込んではゐません。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もう一度家の中へ取つて返すと、後取の徳太郎といふ五つになるのが、家の中の騷ぎに眼を
覺
(
さま
)
して起き出したのを、叔母のお里が一生懸命
撫
(
なだ
)
めて居る最中でした。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は一応
撫
(
なだ
)
めて置いて、まだ訊き度いことがあったのです。が、お組もなか/\引込んでは居ません。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
もう一度家の中へとって返すと、跡取りの
徳太郎
(
とくたろう
)
という五つになるのが、家の中の騒ぎに眼を覚して起き出したのを、叔母のお里が一生懸命
撫
(
なだ
)
めている最中でした。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
四つになる若樣はなか/\
撫
(
なだ
)
め切れない、現にその前の日は、日頃仲好しの荒物屋の伜をつれ出して當分若樣のお相手をさせる氣になつた——これは少しやり過ぎでした
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの殿樣の評判は滅茶々々ですよ。領地で何遍百姓一
揆
(
き
)
が起きたか勘定しきれない程で、あの養子の直之進が
下總
(
しもうさ
)
へ行つて來たのも、それを
撫
(
なだ
)
めるためだつたさうですよ」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はお崎を
撫
(
なだ
)
めながら、近所の百姓家を起して、この娘のために一と晩の宿を頼みました。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
撫
(
なだ
)
めたり、すかしたり、脅かしたり、半刻あまりの努力で、
漸
(
ようや
)
く法印から聴き出したのは
銭形平次捕物控:067 欄干の死骸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お秀のいきり立ったのを
撫
(
なだ
)
めて、ガラッ八の間の悪い立場を救うためだったのでしょう。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お秀のいきり立つたのを
撫
(
なだ
)
めて、ガラツ八の間の惡い立場を救ふためだつたのでせう。
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は其處に時松を留め置いて、
相模屋
(
さがみや
)
に引つ返し、娘のお峯を呼出して、耻かしがるのを、いろ/\
撫
(
なだ
)
めすかし乍ら訊き出すと、この話も、
符節
(
ふせつ
)
を合せたやうに、時松の話と一致します。
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そつと家を脱出したお茂世さんが、敬太郎の姿が見えないので吃驚したことだらうが、金兵衞はそれを
撫
(
なだ
)
めすかして切通しの望月丹後の屋敷につれ込み、妾奉公するやうに責めたことだらう。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は八五郎を
撫
(
なだ
)
めながら、次第に川岸っぷちを
遡上
(
さかのぼ
)
って行きます。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
其處で暫らく待つてゐるうちに、お勢はどう父親を
撫
(
なだ
)
めたものか
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は八五郎を
撫
(
なだ
)
め乍ら、次第に川岸つぷちを
遡上
(
さかのぼ
)
つて行きます。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次がお臺所町の富崎佐太郎浪宅を訪ね、——親の敵——といきり立つ佐太郎を
撫
(
なだ
)
めて訊くと、金森家へ三千兩の小判を返し、佐太郎の父親の罪を
贖
(
つぐな
)
つたのは、全く佐太郎の知らぬことと判りました。
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は
脅
(
おび
)
えきつてゐるらしい彦太郎を、
撫
(
なだ
)
めるやうに迎へました。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頑固
(
ぐわんこ
)
に口を
緘
(
つぐ
)
むお玉を、
撫
(
なだ
)
めるやうな調子で平次は續けました。
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎のカンカンになるのを、平次は辛くも
撫
(
なだ
)
めてをります。
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は、女房を
撫
(
なだ
)
めて靜かに訊くのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
撫
漢検準1級
部首:⼿
15画
“撫”を含む語句
慰撫
撫育
撫下
撫子
撫肩
愛撫
猫撫声
横撫
掻撫
撫養
撫付
撫斬
撫廻
撫附
撫物
猫撫聲
左方撫刀剣
麝香撫子
撫川団扇
撫恤
...