“遡上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかのぼ77.8%
そじょう22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この意味において、コナン・ドイルは経典的で、遡上さかのぼってポーや、近頃アメリカで騒がれている、新人の作物も一と通りは知っていた方が宜しい。
銭形平次打明け話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
河の流れをたどって行く鉛筆の尖端が平野から次第に谿谷けいこく遡上さかのぼって行くに随って温泉にぶつかり滝に行当りしているうちに幽邃ゆうすいな自然の幻影がおのずから眼前に展開されて行く。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
夜は風景を遡上そじょうして見せるけれども、月は時と人とをして、時間の上に超然たらしめる。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
昭和四年四月八日 渡月橋とげつきょうの上手より舟をやとひて遡上そじょう
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)