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動作
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どうさ
ふりがな文庫
“
動作
(
どうさ
)” の例文
こんな
歌
(
うた
)
になると、
自由
(
じゆう
)
で
浮
(
うか
)
れるような
調子
(
ちようし
)
が、ぴったりともりを
衝
(
つ
)
く
鯨船
(
くぢらぶね
)
のすばやい
動作
(
どうさ
)
を
表
(
あらは
)
すに
適當
(
てきとう
)
してゐるではありませんか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
が、兵太郎君の
動作
(
どうさ
)
をみたら、きゅうに、ここで兵太郎君とふたりきりで遊ぼう、それでも十分おもしろいという気がわいてきた。
久助君の話
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
彼
(
かれ
)
は
其時
(
そのとき
)
服裝
(
なり
)
にも、
動作
(
どうさ
)
にも、
思想
(
しさう
)
にも、
悉
(
こと/″\
)
く
當世
(
たうせい
)
らしい
才人
(
さいじん
)
の
面影
(
おもかげ
)
を
漲
(
みなぎ
)
らして、
昂
(
たか
)
い
首
(
くび
)
を
世間
(
せけん
)
に
擡
(
もた
)
げつゝ、
行
(
い
)
かうと
思
(
おも
)
ふ
邊
(
あた
)
りを
濶歩
(
くわつぽ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして、ばたばた
近寄
(
ちかよ
)
つて
來
(
き
)
た
夏繪
(
なつゑ
)
と
敏樹
(
としき
)
を
靜
(
しづか
)
にさせながら、
二人
(
ふたり
)
を
兩方
(
りやうはう
)
から
抱
(
いだ
)
きよせたまま
蜂
(
はち
)
の
動作
(
どうさ
)
を
眺
(
なが
)
めつゞけてゐた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
これがフランス
人
(
じん
)
の会合であったならば、
雄弁
(
ゆうべん
)
能弁
(
のうべん
)
ジェスチュアその他ドラマチックの
動作
(
どうさ
)
がさだめしみごとなものであったろうと想像さる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
彼のした
動作
(
どうさ
)
のすべてを視たのだ。彼はそれを感じて、指環を誇りながらあらゆる女の指を
貶
(
けな
)
した今の自分を、その婦人の前に恥ずかしく思った。
指と指環
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
ことに
能楽
(
のうがく
)
のしっとりと落ちついたゆるやかさのなかに、象徴的な複雑さを含んだ緊張しきった
動作
(
どうさ
)
のあるのに、むしろ驚異の感を抱かれたのでした。
アインシュタイン教授をわが国に迎えて
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
苦勞のため
窶
(
やつ
)
れてはゐたが赤味を帶びた顏色をしてゐた。歩きつきや
動作
(
どうさ
)
は、まるで仕事をいつもどつさり抱へこんでる人のやうに、せか/\してゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
實際
(
じつさい
)
前記
(
ぜんき
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
に
於
(
おい
)
ては
機敏
(
きびん
)
な
動作
(
どうさ
)
をなして
却
(
かへ
)
つて
軒前
(
のきさき
)
で
壓死
(
あつし
)
したものが
多
(
おほ
)
く、
逃
(
に
)
げ
後
(
おく
)
れながら
小屋組
(
こやぐみ
)
の
下
(
した
)
に
安全
(
あんぜん
)
に
敷
(
し
)
かれたものは
屋根
(
やね
)
を
破
(
やぶ
)
つて
助
(
たす
)
かつたといふ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それでも
大
(
おほ
)
きな
建物
(
たてもの
)
を
燒盡
(
せうじん
)
するには
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
した。
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
に
村落
(
むら
)
の
者
(
もの
)
は
手當
(
てあた
)
り
次第
(
しだい
)
に
家財
(
かざい
)
を
持
(
も
)
つて
其
(
そ
)
れを
安全
(
あんぜん
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
移
(
うつ
)
した。
其
(
そ
)
の
點
(
てん
)
に
於
(
おい
)
て
白晝
(
はくちう
)
の
動作
(
どうさ
)
は
敏活
(
びんくわつ
)
で
且
(
か
)
つ
容易
(
ようい
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
男の
動作
(
どうさ
)
はすばやかった。しかしおかみさんは、その
間
(
ま
)
に
目玉
(
めだま
)
がぬけ落ちて、ぽかりと二つの
深
(
ふか
)
い穴があいているような男の顔に気づいていた。が、なにくわぬ顔でつっ立っていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
隣室
(
りんしつ
)
には、Aの
夫人
(
ふじん
)
、Cの
母堂
(
ぼだう
)
、
若
(
わか
)
いTの
夫人
(
ふじん
)
等
(
ら
)
が
集
(
あつま
)
つてゐた。
病室
(
びやうしつ
)
の
方
(
はう
)
での
忙
(
せは
)
しさうな
醫員
(
いゐん
)
や
看護婦
(
かんごふ
)
の
動作
(
どうさ
)
、
白
(
しろ
)
い
服
(
ふく
)
の
擦
(
すれ
)
音
(
おと
)
、それらは一々
病人
(
びやうにん
)
の
容態
(
ようたい
)
のたゞならぬ
事
(
こと
)
を、
隣室
(
りんしつ
)
に
傳
(
つた
)
へた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
玉太郎はじっと伯爵の
動作
(
どうさ
)
を、それとなく注意していた。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これに反し、人心とは道心のその
正
(
せい
)
を
失
(
うしな
)
ったところで、
我田引水
(
がでんいんすい
)
的に勝手しだいの
理屈
(
りくつ
)
を案ずる心理
動作
(
どうさ
)
で、自己の感情によりて万事を判断する心である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
何故なら彼の立て得る如何なる物音も——彼のなし得る如何なる
動作
(
どうさ
)
も最早彼女を目醒す心配はなかつたから。彼は自分の戀人が快く眠つてゐると思つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
全
(
まつた
)
くわき
眼
(
め
)
も
振
(
ふ
)
らないやうな
蜂
(
はち
)
の
動作
(
どうさ
)
は
變
(
へん
)
に
嚴肅
(
げんしゆく
)
にさへ
見
(
み
)
えた。そして、
瞬
(
またた
)
きもせずに
見詰
(
みつ
)
めてゐる
内
(
うち
)
に、
夫
(
をつと
)
はその一
心
(
しん
)
さに
何
(
なに
)
か
嫉妬
(
しつと
)
に
似
(
に
)
たやうなものを
感
(
かん
)
じた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
其
(
その
)
級友
(
きふいう
)
の
動作
(
どうさ
)
が
別
(
べつ
)
に
自分
(
じぶん
)
と
違
(
ちが
)
つた
所
(
ところ
)
もない
樣
(
やう
)
なのを
見
(
み
)
て、
彼
(
かれ
)
は
益
(
ます/\
)
馬鹿々々
(
ばか/\
)
しい
氣
(
き
)
を
起
(
おこ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
春吉君は、いつも
水藻
(
みずも
)
のような石太郎が、こんなにはっきり、ちくしょうっという日本語を使ったこともふしぎだったし、こんなにすばしこい
動作
(
どうさ
)
ができるということも不可解な気がした。
屁
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
われ/\の
崇敬
(
すうけい
)
する
偉人
(
いじん
)
でも、
大地震
(
だいぢしん
)
となると
我
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れて
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
されるのであるから、
二階建
(
にかいだて
)
、
三階建
(
さんがいだて
)
等
(
とう
)
の
階下
(
かいか
)
や
平家建
(
ひらやだて
)
の
屋内
(
おくない
)
にゐた
人
(
ひと
)
が
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
すのは、
尤
(
もつと
)
もな
動作
(
どうさ
)
と
考
(
かんが
)
へなければなるまい。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それで、彼女が私を放免するまで、スキャチャード先生の
動作
(
どうさ
)
に觀察をつゞけることが出來なかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それを梅子は
冷
(
ひやゝ
)
かな挨拶と思つたに
違
(
ちがひ
)
ない。其
冷
(
ひやゝ
)
かな言葉が、梅子の平生の思ひ切つた
動作
(
どうさ
)
の
裏
(
うら
)
に、
何処
(
どこ
)
にか引つ
掛
(
かゝ
)
つてゐて、とう/\此手紙になつたのだらうと代助は判断した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
しながら、それがありふれた
小地震
(
しようぢしん
)
だと
判斷
(
はんだん
)
されたならば、
泰然自若
(
たいぜんじじやく
)
としてゐるのも
一法
(
いつぽう
)
であらうけれども、これは
餘
(
あま
)
りに
消極的
(
しようきよくてき
)
の
動作
(
どうさ
)
であつて、
著者
(
ちよしや
)
が
地震國
(
ぢしんこく
)
の
小國民
(
しようこくみん
)
に
向
(
むか
)
つて
希望
(
きぼう
)
する
所
(
ところ
)
でない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“動作”で始まる語句
動作劇