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ものがた
ふりがな文庫
“
物語
(
ものがた
)” の例文
受け御
手當金
(
てあてきん
)
百兩と
御墨附
(
おすみつき
)
御短刀まで
後
(
のち
)
の
證據
(
しようこ
)
に
迚
(
とて
)
下されしこと
逐
(
ちく
)
一
物語
(
ものがた
)
ればお三
婆
(
ばゝ
)
は大いに
悦
(
よろこ
)
び其後は
只管
(
ひたすら
)
男子の
誕生
(
たんじやう
)
あらんことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
言葉
(
ことば
)
やさしく
愛兒
(
あいじ
)
の
房々
(
ふさ/″\
)
せる
頭髮
(
かみのけ
)
に
玉
(
たま
)
のやうなる
頬
(
ほゝ
)
をすり
寄
(
よ
)
せて、
餘念
(
よねん
)
もなく
物語
(
ものがた
)
る、これが
夫人
(
ふじん
)
の
爲
(
た
)
めには、
唯一
(
ゆいいつ
)
の
慰
(
なぐさみ
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
王
(
おう
)
さまは、
女
(
おんな
)
の
泣
(
な
)
いているのを
見
(
み
)
て、
家来
(
けらい
)
を
遣
(
つか
)
わして、その
泣
(
な
)
いている
理由
(
いわれ
)
をたずねられました。
妹
(
いもうと
)
は、一
部
(
ぶ
)
始終
(
しじゅう
)
のことを
物語
(
ものがた
)
りました。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
恥
(
はず
)
かしながら
私
(
わたくし
)
は一
時
(
じ
)
は
神様
(
かみさま
)
も
怨
(
うら
)
みました……
人
(
ひと
)
を
呪
(
のろ
)
いもいたしました……
何卒
(
どうぞ
)
その
頃
(
ころ
)
の
物語
(
ものがた
)
り
丈
(
だけ
)
は
差控
(
さしひか
)
えさせて
戴
(
いただ
)
きます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さて、
話
(
はなし
)
の
中
(
なか
)
の
物語
(
ものがた
)
り、
煩
(
わづら
)
はしいから
略
(
はぶ
)
く、……
祝
(
いはひ
)
の
夜
(
よ
)
、
仲間
(
ちうげん
)
ども
一座
(
いちざ
)
の
酒宴
(
しゆえん
)
、
成程
(
なるほど
)
元二
(
げんじ
)
の
仕組
(
しく
)
んだ
通
(
とほ
)
り、いづれも
持寄
(
もちよ
)
りで、
國々
(
くに/″\
)
の
話
(
はなし
)
をはじめた。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
かくるが
愁
(
つ
)
らきぞとてしみ/″\と
物語
(
ものがた
)
りつお
八重
(
やへ
)
の
膝
(
ひざ
)
に
身
(
み
)
をなげ
伏
(
ふ
)
して
隱
(
か
)
くしもやらぬ
口説
(
くどき
)
ごとにお
八重
(
やへ
)
われを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
室
(
へや
)
は
高
(
たか
)
い
天井
(
てんじやう
)
に
比例
(
ひれい
)
して
廣
(
ひろ
)
く
且
(
か
)
つ
寒
(
さむ
)
かつた。
色
(
いろ
)
の
變
(
かは
)
つた
疊
(
たゝみ
)
の
色
(
いろ
)
が
古
(
ふる
)
い
柱
(
はしら
)
と
映
(
て
)
り
合
(
あ
)
つて、
昔
(
むかし
)
を
物語
(
ものがた
)
る
樣
(
やう
)
に
寂
(
さ
)
び
果
(
は
)
てゝゐた。
其所
(
そこ
)
に
坐
(
すわ
)
つてゐる
人々
(
ひと/″\
)
も
皆
(
みな
)
地味
(
ぢみ
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
といっても、ほかのことにかけては、たいへんきれいずきで、きちんとしているのです。でもその足は、この
連中
(
れんちゅう
)
が野原をほっつき歩くあわれな鳥であることを、はっきりと
物語
(
ものがた
)
っています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
二十万年前の人類が、どうして今、生きているかふしぎでならないけれど、この怪人の
物語
(
ものがた
)
る氷河期前後のようすは、どこかで聞いたような話であり、たしかにりくつにあっているのであった。
氷河期の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
万屋
(
よろづや
)
に吾を訪ひまし
物語
(
ものがた
)
るよりえ
夫人
(
ふじん
)
は
長塚節
(
ながつかたかし
)
のこと
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
やがてみんなは、
茶
(
ちゃ
)
の
間
(
ま
)
にきて、ランプの
下
(
した
)
にすわりました。すると、おじいさんはつぎのように、
今日
(
きょう
)
のことを
物語
(
ものがた
)
られたのであります。
大きなかに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
良人
(
おっと
)
との
再会
(
さいかい
)
の
模様
(
もよう
)
を
物語
(
ものがた
)
りました
序
(
ついで
)
に、
同
(
おな
)
じ
頃
(
ころ
)
私
(
わたくし
)
がこちらで
面会
(
めんかい
)
を
遂
(
と
)
げた二三の
人達
(
ひとたち
)
のお
話
(
はなし
)
をつづけることに
致
(
いた
)
しましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
孰
(
いづ
)
れが
前
(
さき
)
に
出来
(
でき
)
たか、
穿鑿
(
せんさく
)
に
及
(
およ
)
ばぬが、
怪力
(
くわいりき
)
の
盲人
(
まうじん
)
の
物語
(
ものがた
)
りが二ツある。
同
(
おな
)
じ
話
(
はなし
)
の
型
(
かた
)
が
変
(
かは
)
つて、一ツは
講釈師
(
かうしやくし
)
が
板
(
いた
)
にかけて、のん/\づい/\と
顕
(
あら
)
はす。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
敬
(
うや
)
まふ事大方ならず今日
計
(
はから
)
ずも伊賀亮の
來訪
(
らいはう
)
に
預
(
あづ
)
かれば自身に出迎ひて
座敷
(
ざしき
)
へ
請
(
しやう
)
じ久々にての對面を喜び種々
饗應
(
きやうおう
)
して
四方山
(
よもやま
)
の
物語
(
ものがた
)
りには及べり天忠言葉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しに
我
(
わ
)
がこと
引
(
ひ
)
き
出
(
だ
)
して
斯々云々
(
かく/\しか/″\
)
とも
物語
(
ものがた
)
りなば
何處
(
どこ
)
まで
知
(
し
)
らるゝ
恥
(
はぢ
)
ならんと
思
(
おも
)
へば
何故
(
なにゆゑ
)
に
登樓
(
あがり
)
たるか
今更
(
いまさら
)
に
詮
(
せん
)
なき
事
(
こと
)
してけりと
思
(
おも
)
ふほど
胸
(
むね
)
さわがれて
足
(
あし
)
ふるひぬ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
斯
(
か
)
く
認
(
したゝ
)
め
終
(
をは
)
りし
書面
(
しよめん
)
をば
幾重
(
いくえ
)
にも
疊
(
たゝ
)
み
込
(
こ
)
み、
稻妻
(
いなづま
)
の
首輪
(
くびわ
)
に
堅
(
かた
)
く
結
(
むす
)
び
着
(
つ
)
けた。
犬
(
いぬ
)
は
仰
(
あほ
)
いで
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
めたので、
私
(
わたくし
)
は
其
(
その
)
眞黒
(
まつくろ
)
なる
毛
(
け
)
をば
撫
(
な
)
でながら、
人間
(
にんげん
)
に
物語
(
ものがた
)
るが
如
(
ごと
)
く
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
おじいさんは、
道
(
みち
)
ばたに
咲
(
さ
)
いている
山茶花
(
さざんか
)
も、
菊
(
きく
)
の
花
(
はな
)
も、みんな
心
(
こころ
)
あってなにか
物語
(
ものがた
)
ろうとしているように
見
(
み
)
られたのです。
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
で、
皆
(
みな
)
さまの
信
(
しん
)
ずる、
信
(
しん
)
じないはしばらく
別
(
べつ
)
として、もう
少
(
すこ
)
し
私
(
わたくし
)
がその
時
(
とき
)
監督
(
かんとく
)
のお
爺
(
じい
)
さんからきかされたところを
物語
(
ものがた
)
らせていただきます。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
扨
(
さて
)
又大岡越前守には
明六
(
あけむつ
)
のお太鼓を
相※
(
あひづ
)
に登城なされしが
早
(
はや
)
伊豆守殿には登城ありて
芙蓉
(
ふよう
)
の
間
(
ま
)
に
控
(
ひかへ
)
給ひ伊勢守と何か
物語
(
ものがた
)
りの樣子なれば越前守には高木伊勢守を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
親仁
(
おやぢ
)
が
其時
(
そのとき
)
物語
(
ものがた
)
つて、
御坊
(
ごばう
)
は、
孤家
(
ひとつや
)
の
周囲
(
ぐるり
)
で、
猿
(
さる
)
を
見
(
み
)
たらう、
蟇
(
ひき
)
を
見
(
み
)
たらう、
蝙蝠
(
かうもり
)
を
見
(
み
)
たであらう、
兎
(
うさぎ
)
も
蛇
(
へび
)
も
皆
(
みんな
)
嬢様
(
ぢやうさま
)
に
谷川
(
たにがは
)
の
水
(
みづ
)
を
浴
(
あ
)
びせられて、
畜生
(
ちくしやう
)
にされたる
輩
(
やから
)
!
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飾
(
かざ
)
る
錦
(
にしき
)
の
裏
(
うら
)
はと
問
(
と
)
はゞ
涙
(
なみだ
)
ばかりぞ
薄化粧
(
うすげしやう
)
に
深
(
ふか
)
き
苦勞
(
くらう
)
の
色
(
いろ
)
を
隱
(
かく
)
して
友
(
とも
)
が
無邪氣
(
むじやき
)
の
物語
(
ものがた
)
りを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
晩餐後
(
ばんさんご
)
、
喫茶
(
きつちや
)
がはじまると、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
をはじめ
同席
(
どうせき
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
は、ひとしく
口
(
くち
)
を
揃
(
そろ
)
へて『
御身
(
おんみ
)
が
此
(
この
)
島
(
しま
)
へ
漂着
(
へうちやく
)
の
次第
(
しだい
)
を
悉
(
くわ
)
しく
物語
(
ものがた
)
り
玉
(
たま
)
へ。』といふので、
私
(
わたくし
)
は
珈琲
(
カフヒー
)
を
一口
(
ひとくち
)
飮
(
の
)
んで、
徐
(
おもむ
)
ろに
語
(
かた
)
り
出
(
だ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
つばめは、こう
物語
(
ものがた
)
ったのであります。
街燈
(
がいとう
)
は
夜
(
よる
)
になったときに、ふたたび、このことを
踊
(
おど
)
っている
人形
(
にんぎょう
)
に
話
(
はな
)
しました。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此處
(
こゝ
)
の
主
(
あるじ
)
も
多辨
(
はなしずき
)
にや
咳
(
しわぶき
)
勿躰
(
もつたい
)
らしくして
長々
(
なが/\
)
と
物語
(
ものがた
)
り
出
(
いで
)
ぬ、
祖父
(
そふ
)
なりし
人
(
ひと
)
が
將軍家
(
しやうぐんけ
)
の
覺
(
おぼ
)
え
淺
(
あさ
)
からざりしこと、
今
(
いま
)
一
足
(
あし
)
にて
諸侯
(
しよかう
)
の
列
(
れつ
)
にも
加
(
くわ
)
へ
給
(
たま
)
ふべかりしを
不幸
(
ふかう
)
短命
(
たんめい
)
にして
病沒
(
びやうぼつ
)
せしとか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
声
(
こゑ
)
も
出
(
だ
)
せぬ
雪枝
(
ゆきえ
)
に
代
(
かは
)
つて、
老爺
(
ぢい
)
が
始終
(
しゞう
)
を
物語
(
ものがた
)
つた……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
晩方
(
ばんがた
)
、
岸
(
きし
)
の
暗
(
くら
)
いすみの
巣
(
す
)
のあるところへ
帰
(
かえ
)
ってくると、
自分
(
じぶん
)
の
親
(
おや
)
たちや、またほかの
魚
(
うお
)
たちに、
見
(
み
)
てきたいろいろのことを
物語
(
ものがた
)
ったのでした。
なまずとあざみの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ありましたれど
赤子
(
あかご
)
に
着
(
き
)
せる
物
(
もの
)
がないとか
聞
(
き
)
きませば
平常
(
つね
)
の
心
(
こゝろ
)
に
承知
(
しようち
)
がならず
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
通
(
とほ
)
して
針仕事
(
はりしごと
)
着
(
き
)
るもの
二
(
ふた
)
つ
遣
(
つか
)
はしましたと
得意顏
(
とくいがほ
)
の
物語
(
ものがた
)
り
徳
(
とく
)
は
陰
(
かげ
)
なるこそよけれとか
聞
(
きゝ
)
しが
怪
(
あや
)
しのことよと
疑
(
うたが
)
ふ
胸
(
むね
)
に
相談
(
さうだん
)
せばやの
心
(
こゝろ
)
は
消
(
き
)
えぬ
花子
(
はなこ
)
さま/″\の
患者
(
くわんじや
)
の
話
(
はなし
)
に
昨日
(
きのふ
)
往診
(
みまひ
)
し
同朋町
(
どうぼうちやう
)
とやら
若
(
も
)
しやと
聞
(
き
)
けばつゆ
違
(
たが
)
はぬ
樣子
(
やうす
)
なりそれほどまでには
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「どんなおもしろいことか、
聞
(
き
)
かしてくれないか。」と、
太陽
(
たいよう
)
はいいました。すると、
煙突
(
えんとつ
)
は、つぎのような
意味
(
いみ
)
のことをば
物語
(
ものがた
)
ったのであります。
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小太郎
(
こたろう
)
は、お
父
(
とう
)
さんがいなくなったのをくわしく
物語
(
ものがた
)
りました。おばあさんは、
小太郎
(
こたろう
)
の
話
(
はなし
)
を一
部
(
ぶ
)
始終
(
しじゅう
)
聞
(
き
)
き
終
(
お
)
わると
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
鳥
(
とり
)
は、その
青年
(
せいねん
)
が
分
(
わか
)
れるときにくれて、いままで
長
(
なが
)
い
月日
(
つきひ
)
の
間
(
あいだ
)
を、この
鳥
(
とり
)
と
自分
(
じぶん
)
は、いっしょに
生活
(
せいかつ
)
をしてきたことなどを、
物語
(
ものがた
)
ったのであります。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう
下
(
した
)
から
呼
(
よ
)
ぶと、
善吉
(
ぜんきち
)
は、ゆうゆうと
上
(
うえ
)
から
降
(
お
)
りてきました。そして、
自分
(
じぶん
)
ひとりだけしか
知
(
し
)
らない、
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
の
上
(
うえ
)
で
見
(
み
)
た
景色
(
けしき
)
をいろいろに
物語
(
ものがた
)
ったのです。
高い木と子供の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、三
人
(
にん
)
は、くわしく
物語
(
ものがた
)
りました。みんなは、
年寄
(
としよ
)
りの
物知
(
ものし
)
りにあざむかれたことを
憤
(
いきどお
)
りました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
と
高橋
(
たかはし
)
は、
同
(
おな
)
じ
種類
(
しゅるい
)
の
学校
(
がっこう
)
でありましたので、
平常
(
へいじょう
)
も
往来
(
おうらい
)
をして、
自分
(
じぶん
)
たちの
希望
(
きぼう
)
を
物語
(
ものがた
)
ったり、
身
(
み
)
のまわりにあったことなどを
打
(
う
)
ち
解
(
と
)
けて、
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
ったのでした。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
木
(
き
)
は、
雷
(
かみなり
)
のくるのを
恐
(
おそ
)
ろしがっていると、たかに
向
(
む
)
かって、これまで
聞
(
き
)
いたり、
見
(
み
)
たりしたことを、
子細
(
しさい
)
に
物語
(
ものがた
)
ったのでありました。これを
聞
(
き
)
いて、たかはうなずきました。
ぴかぴかする夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
はちは、やさしく
花
(
はな
)
に
聞
(
き
)
かれたので、なにから
物語
(
ものがた
)
ったらいいかと
思
(
おも
)
っていましたやさきへ、また、
人間
(
にんげん
)
のいたずら
子
(
こ
)
が、あちらから、のこのこと
花園
(
はなぞの
)
の
方
(
ほう
)
にやってきました。
はちとばらの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、いうことを
物語
(
ものがた
)
ったのでした。これを
聞
(
き
)
くと、
新
(
あたら
)
しい
紅
(
あか
)
い
風船球
(
ふうせんだま
)
は、
糸
(
いと
)
に
向
(
む
)
かって、
自分
(
じぶん
)
たちもこれから
仲
(
なか
)
よくして、いっしょに
出
(
で
)
かけてみないかと
話
(
はな
)
しかけたのであります。
風船球の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、そこへ、
旅
(
たび
)
の
薬屋
(
くすりや
)
さんがやってきました。あれから、くま
打
(
う
)
ちにいかなかったかと、たずねましたから、
猟師
(
りょうし
)
が、その
後
(
ご
)
のことをすっかり
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
物語
(
ものがた
)
ったのでした。
猟師と薬屋の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
老人
(
ろうじん
)
は、
初対面
(
しょたいめん
)
の
客
(
きゃく
)
である、
私
(
わたし
)
にすら、つくづくと
心境
(
しんきょう
)
を
物語
(
ものがた
)
ったのでした。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
後
(
のち
)
、おじいさんが、
上野
(
うえの
)
の
公園
(
こうえん
)
で、
迷子
(
まいご
)
を
見
(
み
)
て、それが
孫
(
まご
)
に
似
(
に
)
ていたということを
物語
(
ものがた
)
ったとき、
家内
(
かない
)
のものははじめて、
銅像
(
どうぞう
)
をよく
見
(
み
)
なかった
理由
(
りゆう
)
がわかって、それほどまでに
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
老
(
お
)
いざるは、まず、りすに
向
(
む
)
かって、いましがた
見
(
み
)
た
雲
(
くも
)
の
教訓
(
きょうくん
)
を
物語
(
ものがた
)
りました。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あんたは、また、どうしてこんなにお
早
(
はや
)
く。」と、
問
(
と
)
われたので、おじいさんは、
町
(
まち
)
の
醤油屋
(
しょうゆや
)
でラジオを
聞
(
き
)
いて、
帰
(
かえ
)
りにひどい
吹雪
(
ふぶき
)
に
閉
(
と
)
じこめられたことを
歩
(
ある
)
きながら
物語
(
ものがた
)
ったのです。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇吉
(
ゆうきち
)
は、ここへくるまでの、あったこと、
見
(
み
)
たことを、すべて
物語
(
ものがた
)
りました。
一粒の真珠
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうは、いつか
羽
(
はね
)
の
青
(
あお
)
いこちょうの
物語
(
ものがた
)
ったことなどを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。なかにも、ちょうは、
黒
(
くろ
)
い
鉢
(
はち
)
に
植
(
う
)
わった、
真紅
(
まっか
)
なばらの
花
(
はな
)
を
見
(
み
)
たときには、ほんとうに、びっくりしてしまいました。
ちょうと怒濤
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
つい
強情
(
ごうじょう
)
を
通
(
とお
)
す
気
(
き
)
になったことも、おじいさんに
物語
(
ものがた
)
ったのでした。
おさくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幸三
(
こうぞう
)
は、その
後
(
のち
)
、一
度
(
ど
)
、
倉庫
(
そうこ
)
に
少年
(
しょうねん
)
をたずねて、いろいろとこれからの
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
のことについて
物語
(
ものがた
)
ったり、また、
年
(
とし
)
とった
社長
(
しゃちょう
)
にもお
目
(
め
)
にかかって、お
礼
(
れい
)
を
申
(
もう
)
したいと
思
(
おも
)
いましたので、ある
日
(
ひ
)
のこと
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
娘
(
むすめ
)
は、いまの
不自由
(
ふじゆう
)
をしていることまで、
物語
(
ものがた
)
りました。
トム吉と宝石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
電気
(
でんき
)
スタンドは、つぎのように
物語
(
ものがた
)
ったのであります。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やさしい
人間
(
にんげん
)
に
救
(
すく
)
われたということを
物語
(
ものがた
)
りました。
小さな金色の翼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
物語
(
ものがた
)
りました。
河水の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“物語”の解説
物語(ものがたり)とは、主に人や事件などの一部始終について散文あるいは韻文で語られたものや書かれたもののことを指す。
また現在「物語」という語は英語の「:en:narrative ナラティブ」の訳語として用いられることもある。また「:en:story ストーリー」という語の訳語として用いられることもある。訳語として用いられることによってそれらの概念の混交も起きている。
人間の脳は物語に対応するように生物学的に配線されているため、物語を無視することは困難である。
(出典:Wikipedia)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“物語”で始まる語句
物語人
物語風
物語作者酋長